デジタル先進国・エストニアに学ぶ、スマート社会のつくりかた

スマートシティ、スーパーシティ実現のため、テクノロジーを真に活かすには何が必要か。デジタル先進国・エストニア共和国大使館特別補佐官として同国及び他国の事情に通じ、日本各地のまちづくりを支援する須原誠氏に、地域のデジタル化を考える際の"思考の軸"を聞いた。

須原 誠(エストニア共和国大使館 特別補佐官)

独立を守るためのデジタル化

バルト海を挟み、フィンランドの南対岸に位置するエストニア共和国。人口約130万人の小国でありながら、世界で最も先進的なデジタル国家として知られている。なお、2021年は日・エストニアの友好100周年にあたる。

1993年に国としての情報ポリシーの原則を制定しデジタル国家への第一歩を踏み出した同国は、2000年の電子内閣設立以降、行政・社会のデジタル化を進め、現在では約99%の公共サービスがオンライン化されているまでになっている(図)。

図 エストニアのデジタル化政策

エストニアのデジタル化は国の存立を最優先事項に進められた。右上はエストニア・日本友好100周年の記念ロゴ

出典:編集部作成

 

北欧の小国がここまでのデジタル化を実現できた理由を、須原氏は「周辺諸国の支配を受け続けてきた歴史的背景に起因するところが大きい」と話す。

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