テーマ投資で風穴 日本の資産運用を変える「新しい証券会社」

設立3年未満のベンチャーでありながら、累計で約91億円もの資金を調達。そして、大手金融やオンライン証券が激しい競争を繰り広げている資産運用の世界で、「口座数日本一」を目標に掲げる。「テーマ投資」を提供するFOLIOが、大きな注目を集めている。

甲斐 真一郎(FOLIO 代表取締役CEO)

長年、「貯蓄から投資へ」が言われながらも、なかなか実現しない日本。そうした中で、資産運用をワクワクするものに変え、株式投資を始めるハードルを一気に下げるサービスを提供しているのがFOLIOだ。

FOLIOが手掛けているのは、日本初の「テーマ投資」。設定されているテーマは、「AI」や「VR」、「第4次アニメブーム」「コスプレ」「アンチエイジング」「花粉症対策」「京都」「さよなら電柱」など、先端テクノロジーからビジネストレンド、サブカルチャー、地方や政策に関連したものまで様々。金融のプロがテーマごとに有望企業10社を選定しており、ユーザーは各テーマに10万円前後で投資できる。資産運用の初心者でも、10社への分散投資を手軽に始められる仕組みだ。

FOLIOは設立3年未満のスタートアップでありながら、すでに累計約91億円を調達しており、LINEとも提携して「口座数日本一」を目指している。

日本だからこそ普及する可能性

FOLIOという新しい証券会社をゼロから立ち上げたのが、甲斐真一郎CEOだ。甲斐CEOはゴールドマン・サックス証券、バークレイズ証券を経て、2015年12月に起業した。

「フィンテックのサービスは、海外でも数多く登場していますが、それをそのまま日本に持ち込んでも、成功するわけではありません。金融は国ごとに規制が異なり、お金に対する意識や国民性も大きく違います。日本だからこそ可能性があると考えたサービスの1つが、資産運用でした。日本は先進国の中でも圧倒的に資産運用が普及していない国ですから、そこには明らかな課題があり、かつ、大きな市場ポテンシャルを感じていました」

当初、資産運用のほか、ブロックチェーンなどいくつかの事業の候補があったという。その中から資産運用を選んだのは、それが甲斐CEOにとって「事業アイデアが一番あふれ出す」ものだったからだ。

「金融に参入するには、専門知識が不可欠です。私は外資系金融で金融商品を扱っていた経験があり、新しい資産運用サービスが実装可能かどうかも、何となく見えていました」

オープンスペースを備えたFOLIOのオフィス。週に1回、全社員が集まる「Weekly MTG」の場としても利用されている

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