「物流システム」から考えて、スーパーシティを構想する

国内外の物流業界は物流コストの高騰やドライバー不足などで危機に瀕しているが、その一つの解決策として、「フィジカルインターネット構想」が注目を集めている。同構想の第一人者である上智大学名誉教授の荒木勉氏に、未来都市を実現するための物流のあり方や、各自治体がまずすべきことを聞いた。

荒木 勉(上智大学 名誉教授、一般社団法人フィジカルインターネットセンター 代表理事、一般社団法人ヤマトグループ総合研究所 専務理事)

物流の危機を救うフィジカルインターネット

EC市場の急激な拡大や物流コストの高騰、ドライバーの不足などにより、国内の物流業界は深刻な危機に直面している。この危機を乗り越える一つの手段として、「フィジカルインターネット構想」が、今注目されている。フィジカルインターネットは「相互に結び付いた物流ネットワークを基盤とするグローバルなロジスティクスシステム」と定義されており、その目指すところは「標準化されたモジュラー式コンテナや物流結節点、プロトコルを通じてリソースの共有と統合を可能にし、効率性と持続可能性を向上させる」ことだ。

フィジカルインターネットの第一人者であり、日本において2030年までに同構想の実現を目指している荒木勉氏は、「フィジカルインターネットは、データベースを活用した良い意味での出会い系」と語る。

「例えば、運んでほしい荷物の情報をデータベースに上げると、『今余裕があるから、うちのトラックに載せて運んでもいいよ』とか、『ちょうど東北方面に行く予定があるからついでに届けてくるよ』というような、ステークホルダー間のマッチングができます。これが実現すれば非常に物流の効率がよくなりますし、スーパーシティの実現にも近づくと思います」

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