ベンチャーにもESG投資の時代、成長とインパクトを追求
上場企業中心に取り組みが進むESG経営をベンチャー企業にも広げるファンドが組成された。ESGの観点を組み込むことでベンチャーの成長とESGの推進を加速する『ICJ 2号ファンド』のねらいを、インクルージョン・ジャパン代表の服部結花氏と同ファンド顧問の夫馬賢治氏に聞いた。
ベンチャー向け
ESGファンドを組成
ベンチャー企業に向けたファンド運営事業のほか、大企業向けのコンサルティング事業なども手がけるベンチャーキャピタル(VC)、インクルージョン・ジャパン。同社では以前からESG・SDGsの担い手としてのベンチャーに注目していたといい、このたびベンチャー企業をESGの観点から支援する『ICJ 2号ファンド』を組成。ESGを日本のベンチャーシーンでも加速させていくことを目指している。同社代表取締役の服部氏は、このファンドを立ち上げた理由をこう話す。
「ベンチャーキャピタル事業のなかで、優良なベンチャーに投資を行い伸ばしていくためには、変化を捉えることが重要です。ESGとSDGsは時代の大きな変化であり、この観点を経営に取り込むことは、より大きな成長につながると考えています」
また、同ファンドの顧問のひとりである夫馬氏は「“ESGは上場企業の課題”という認識は、もう古くなりつつあるといえます。現在は海外を中心に機関投資家がベンチャー企業のESG要素を鑑みて投資を行う流れになっています」と指摘、ベンチャー企業にとっても経営にESGの観点を持つことがより大きな成長のために必要だと語る。
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