事業承継から起こす変革 日本が誇るアトツギ文化を世界標準語に

一般社団法人ベンチャー型事業承継が設立されたのは2018年6月のこと。同族企業の事業承継予定者に光を当て、「アトツギベンチャー」という言葉を定着させた。代表理事を務める山野千枝氏は、大阪・関西万博を日本が誇る「アトツギ」を世界に広める舞台にしたいと考えている

聞き手 : 小宮信彦 事業構想大学院大学 特任教授、電通 ソリューション・デザイン局 シニア・イノベーション・ディレクター

一般社団法人ベンチャー型事業承継
代表理事 山野千枝氏

地域に根差し、イノベーションを
起こすアトツギの意義

小宮 一般社団法人ベンチャー型事業承継はどのような事業を行っているのでしょうか。

山野 同族企業の事業承継予定者(アトツギ)の事業開発や新しい挑戦を支援する環境の整備に取り組んでいます。事業の柱は2つ。まず、30代までの事業承継予定者を対象にしたオンラインコミュニティ「アトツギファースト」の主宰です。業種ごとに新規事業を考えたり、ピッチのプレゼンに向けた練習をしたり、地域ごとで毎朝集まったり、とさまざまな部会が動いています。もう1つの柱は、自治体、金融機関、経済支援団体などに対する支援プログラムの運営受託です。例えば、アトツギが新規事業を立ち上げるまで9カ月間伴走支援するプログラムなどがあります。このほか、中小企業庁が主催して今年で3回目を迎えた、アトツギが新規事業プランを競うピッチイベント「アトツギ甲子園」の運営受託も行っています。

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