アキレス 社会と人に寄り添い シーズから幅広いニーズを見出す

シューズメーカーとして知られているアキレス。プラスチック加工技術を基盤に、幅広い分野の素材・製品に多角化を進め、今やシューズ以外の売上が85%を占める。今後も防災事業の拡充などさらなる展開を図る。シーズ型の研究開発で、唯一無二のユニークな製品を数多く生み出す秘訣を明かした。

伊藤 守(アキレス 代表取締役社長)

1947年の創業から、今年で74周年を迎えたアキレス。プラスチック加工をコア技術とし、シューズをはじめ、機能性フィルム、合成皮革、住宅・土木建築関連、自動車関連、電子部品関連、福祉関連製品と幅広い分野に事業を展開する。アキレスの母体は、1907年創業の織物会社。戦時中、企業整備令により国華工業としてゴム製品の製造に転換し、1945年、終戦と同時に布靴、総ゴム靴、ゴム引布や合成樹脂製品の製造に着手。その後、1947年に興国化学工業として創業したのが、その始まりとなる。

「創業時から『人のために、社会のために』という精神が根底にあります。アキレスと言えばシューズ、というイメージが強いですが、様々な分野において『素材で社会を支える企業になる』というのが、我々の目指す姿です」と同社代表取締役社長の伊藤守氏は語った。

1982年に現在の社名であるアキレスとなった。これはもともとブランド名として使っていたものだ。アキレス腱の語源となる、ギリシャ神話の英雄・アキレウスから、「社会や人々の弱みを補い、より強くしていく」という意味も込めている。

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