太陽誘電の事業開発と人材育成 人に寄り添う発想を新事業に

2020年に創業70周年を迎えた太陽誘電は、材料にこだわり、極限の追求と継続を重視する研究開発で、様々な電子部品を生み出してきた。近年は「コト」の提供にも領域を広げ、自社の技術を活用し、人に寄り添う発想で新事業を創出している。

登坂 正一(太陽誘電 代表取締役社長 開発・技術担当)

太陽誘電は1950年の創業以来、セラミックコンデンサをはじめとする各種電子部品の研究・開発、生産、販売に取り組んできた。1984年には世界初のニッケル電極大容量積層セラミックコンデンサを製品化し、これが大きなターニングポイントとなった。

主力のセラミックコンデンサ

材料にこだわり極限追求と”超”継続を重視

「当社がニッケル電極大容量積層セラミックコンデンサの開発を進めた背景には、1980年代当時、デジタル化の流れが進めば大容量のセラミックコンデンサが必要になると感じていたためでした。しかし、その開発には技術的な難しさとコスト面の課題がありました。このような中、私たちはニッケルを内部電極として使い、セラミックの材料を工夫し、焼成条件など製造プロセスを確立することで大容量化と低コスト化を実現しました」。

太陽誘電代表取締役社長の登坂正一氏は、当時をこう振り返る。太陽誘電の研究・開発における基本的な考え方は、まず「材料にこだわること」で、さらに重視しているのは「極限の追求と“超”継続」だという。「材料から製品までの開発は非常に時間がかかります。さらに、極限を目指すためにはやり続けることが特に重要です。開発のロードマップは基本的に、10年先を見て作り、それをバージョンアップしていきます」。

2020年に創立70周年を迎えた太陽誘電では、今後迎える100周年やその先に向けて「おもしろ科学で より大きく より社会的に」というミッションを新たに設定した。

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