室積市場ん 女性ならではの視点と力で、室積を活性化する

江戸時代には北前船が行き交う、賑やかな港町だった光市室積。しかし、近年は少子高齢化の影響で空き家が増え、商店街も活気を失っていた。その状況を何とかしようと結成されたのが、女性グループ「室積市場ん」。地域全体を巻き込んだイベント開催や空き家活用を通し、着実に地域活性化を進めている。

室積市場んのメンバー。右から3番目が代表の木村明美氏、5番目が顧問の磯部登志恵氏

衰退した町に危機感を持ち
女性だけでグループを結成

瀬戸内海交通の要衝として古くから栄え、発展してきた山口県光市室積。江戸時代中期には西廻り航路の北前船が行き交い、商家が立ち並ぶ活気にあふれた港町だった。しかし、近年は若者が都心に出ていき、少子高齢化の影響で空き家も増え、以前のような活気がなくなっていたという。

そのような現状を変えたいと、「女性の視点と力で、大好きな室積を元気にしよう」と立ち上がったのが、女性8人で活動する「室積市場ん」だ。空き家の有効活用を軸としながら、室積を楽しく魅力ある場所にするためのさまざまな取り組みを行っている。

「私は約23年前に室積に移住してきました。ここは海も山もあって、小さな商店もたくさんあって、すごく住みやすい地域だと思っていたのですが、最近空き家が目立ってきていた。それを何とかしたいと、現在、室積市場んで顧問を務めている磯部と2人で空き家プロジェクトを考えたのが始まりです。知り合いの知り合いを呼ぶ形で、さまざまな職業やバックグラウンドを持つ女性たちが集まりました」と代表の木村明美氏は語る。

室積市場んは2020年4月に活動を開始し、2022年10月に合同会社として法人化した。主な事業は、毎週火曜日のマルシェの運営と、常設店「室積市場ん×つゞみ」の営業、空き家活用・移住支援の3つ。この他に、不定期にさまざまなイベントを開催している。

常設店「室積市場ん×つゞみ」

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