「実証の聖地」の中核拠点、福島ロボットテストフィールドに潜入!動画公開
(※本記事は経済産業省が運営するウェブメディア「METI Journal オンライン」に2026年4月13日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)
日本経済のエンジンとして期待されるロボット・ドローン産業――。その研究開発の中核拠点となっているのが「福島ロボットテストフィールド(RTF)」だ。企業や研究機関が拠点を構え、災害現場、宇宙空間など過酷な環境下で活動できるロボット・ドローンの開発が進んでいる。METI journal編集部は、このロボット・ドローンの社会実装に向けた「実証の聖地」の中核拠点を、特別な許可を受けて取材した。

RTFは、「福島イノベーション・コースト構想」に基づいて整備された。陸・海・空で活躍が期待されるロボットについて、様々な条件で実証実験が行える環境が整っている。研究棟本館には、大学や企業が入居し、充実した環境の下で日夜、研究を続けている。

研究棟・エントランスには様々な事業者のロボットが展示されている。「テトラ・アビエーション」が開発した空飛ぶクルマ「Mk-3」はフル電動1人乗り。4個のダクテッドファンと固定翼が特徴的だ。

「人機一体」が開発した「零式人機ver.1.3」。危険を伴う高所での作業の機械化などを目的として開発された。片方の腕だけで50キロの重さのものを持ち上げることができ、最新の制御技術により繊細な作業も行うことも可能だ。

水中・水上ロボットエリアは、水辺や水中で活動するロボットの実証実験が行えるエリアだ。建物が水没した場所を想定してつくられた「水没市街地フィールド」では、水上ロボットの運行試験や浸水被害を受けた地域での救助訓練などに活用されている。屋内水槽試験棟には、大小二つの水槽がつくられている。小水槽はガラス張りになっており、水中でのロボットの動きを詳しく観察できる。大水槽は横幅約12メートル、長さ約30メートル、深さ約7メートル。より大規模な実験を行うことができる。

瓦礫(がれき)・土砂崩落フィールドでは、福島県会津若松市にある会津大学が設置した月面模擬施設で、独自に研究開発したローバーの走行試験と遠隔制御システムの実証実験が行われている。この日は鳥取県の研究所からローバーを遠隔操作する実験が実施され、月面を模した砂地をローバーが自在に走り回っていた。

RTFのある南相馬市には、数多くの宇宙関連企業が進出してきており、ロケットの打ち上げなど、将来を想定した実証実験が数多く実施されている。会津大学の取り組みについても、企業との連携を通じて、宇宙産業の発展につながることが期待されている。
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