茎や芯まで麺・スナックに 植物をむだなく使う、新たな食の提案

食品ロスや環境負荷、健康など食品領域にかかわる課題は多い。ZENB JAPANは、通常は廃棄される植物の芯や皮などまで用いた麺やペースト・スナックを開発し、SDGsコンシャスな消費者へ直接製品を届けるD to Cで展開。おいしく健康的な製品とともに、未来に向けた価値観も届ける。

濱名 誠久(ZENB JAPAN 代表取締役)

10年後の未来を見据えた新事業

豆や野菜などの植物を可能な限り丸ごと使用して素材そのものの味を引き出した麺・ペースト・スナックを開発し、D to Cで販売するZENB JAPAN。ミツカングループの会社であり、2018年に『ミツカン未来ビジョン宣言』の中から生まれたイニシアチブ(活動)が元となっている。

当時、ミツカンでは中期経営計画策定にあたり、社外のさまざまな有識者から意見を聞いて10年先の未来を予測し、どのようにして求められる企業へと変化していくか、社内で議論を深めていた。世界の人口は増加の一途を辿り、食糧や水が不足する一方、日本では人口が減少し、超少子高齢社会が現実となる。こうした未来をふまえ、『ミツカン未来ビジョン宣言』では「人と社会と地球の健康」「おいしさと健康の一致」を謳い、その実現に向けて歩みはじめた。

ZENBイニシアチブの主体は、食品メーカーとしてビジョンを体現する製品を開発し、考え方や思いとともに価値を届けること。世界的な課題となりつつある動物性たんぱく質の不足や畜産の環境負荷に配慮し、『植物を原料にした食品を作る』方向性を打ち出した。さらに、健康に焦点を当てて添加物に頼らないおいしさへのこだわりも約束の一つとした。

これまでとはまったく異なる新規事業の立ち上げにあたり新組織を設立することとなり、「『食べる』のぜんぶを、あたらしく。」をビジョンとしてZENB JAPANが誕生、濱名氏が社長に就任した。

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