2020年11月号
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政府DX戦略は、新ビジネスの宝庫

加速するコマツのデジタルシフト 建設現場の効率化・少人化を後押し

小川 啓之(コマツ 代表取締役社長)

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建設現場のデジタルシフトを加速させるのは、モノ(最新の建設機械)とコト(最適な施工ソリューション)だ。建機大手の小松製作所(コマツ)では、デジタル化により建設土木現場の工程を可視化。最適なオペレーションの実現を後押しすることで、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指している。

ICT建機の導入により、効率の向上・完成までの時間の短縮、精密な施工などを実現できる

コマツは、2019年4月に策定した中期経営計画(2019~2021年度)において「イノベーションによる価値創造」「事業改革による成長戦略」「成長のための構造改革」という3つの成長戦略を掲げている。この3つの成長戦略の中でも、将来の成長を見据えて取り組んでいるのが「イノベーションによる価値創造」だ。

同社社長の小川啓之氏は、「建設プロセス全体のあらゆるデータをICTで有機的につなぐことで、測量から設計、施工、検査までの現場作業のすべてを見える化し、モノ(建設機械の自動化・高度化)とコト(施工オペレーションの最適化)で施工のデジタルトランス フォーメーションを実現し、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場を創造します」と説明する。このような「スマートコンストラクション」の取り組みを、同社では2015年から進めてきた。現在の中計では、これを加速させている。

小川 啓之(コマツ 代表取締役社長(兼)CEO)

中でもこの4月、日本のみならず欧米市場に向けて発表した「デジタルトランスフォーメーション(DX)・スマートコンストラクション」は、新IoTデバイスと新アプリケーションの導入により、施工の全工程をデジタルで繋ぐことで施工を最適化していくことを狙っている。

「これまでは測量でのドローン活用や、施工でのICT建機の導入など、独立した各工程でデジタル化を進めてきました。今後は新たなIoTデバイスとアプリケーションの導入により、施工の全工程をデジタルでつないでいきます。すべての工程が把握され、工程の中のどこで作業が滞留し、どう改善すれば最適なオペレーションができるかがわかるようになります。また日々の現場の施工計画の進捗状況や実績について管理者は現場に行かずとも状況を把握できるようになります」と、小川氏はデジタルトランスフォーメーション(DX)の活用による効用を説く。4

建設現場では長らく、熟練の職人が活躍してきたが、少子高齢化で変化を余儀なくされている。「2025年から30年にかけて建設土木の労働人口は100万人程不足すると言われています。そのためにも施工のDX化は不可欠」と小川氏は力説する。

国土交通省でも、2016年度を「生産性革命元年」と位置づけ、ICTの活用によって建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場を目指す取り組み「i-Construction(アイ・コンストラクション)」に着手した。建機のリーディングカンパニーであるコマツのスマートコンストラクションが、国の施策の推進を後押ししている。現在、「i-Construction対応型工事」を進める国内の多くの現場で、コマツの建機が活躍中だ。

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