2020年5月号
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永続する企業 トップのビジョン

新しい事業を創り出すことは人づくりとイコール

不二木 哲(SDS 代表取締役社長)

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1936(昭和16)年創業の昭和電線グループで、国内唯一の商社機能を持つSDS。事業創生と持続可能な社会の実現を掲げ、モビリティとインダストリーの分野での新規事業の開発・創生を目指している。

不二木 哲(SDS 代表取締役社長)

事業創生とサステナビリティ

1936(昭和16)年の創業以来、電力ケーブルや通信ケーブルの製造販売を手掛ける昭和電線グループ。開発の中で培われた技術を応用し、通信、免震・制振、電子デバイスなどの分野で多岐にわたる製品を世の中に送り出している。

同グループで国内唯一の商社機能を持つ販売会社SDSでは、グループをあげて取り組んでいる新規事業の開発に、商社ならではの価値観で挑戦する。

SDSという社名は、もともと合併時に2社の社名を組み合わせて生まれたものであったが、新しい価値を提供し、社会の発展や顧客満足度の向上につなげようという願いから「Something new for Development and Satisfaction」との意味も込めたという。「市場環境の変化や社会情勢の変化と同時に、私自身が様々なパートナーとの協業可能な商社に転身したことをきっかけに事業創生を強く意識するようになりました。最後のSにSDGsや持続可能性の意味を込めてSustainabilityと読み替えていこうと、社員にも語りかけています。新しい概念としてSustainabilityを取り入れ、世の中に新しい価値を提供していきたいのです」と社長の不二木氏は話す。台風や地震災害の発生時に同社社員がことさら貢献を意識することなく全力で現場に電線・ケーブルを届ける中で、顧客から幾度となく感謝の言葉を受けたことから、ただ単に売上や利益を上げることではなく、いかに未来をつくり、社会に貢献できるかを考えるようになったという。SDGsに掲げられている項目を意識しながら、持続可能な社会を作りつつ、自らも持続可能な企業になっていくことを目指している。

インフラ分野からモビリティ、
インダストリー分野への挑戦

「電線は人々や社会生活を支える大切なインフラであり、電線が生まれて100年以上経ちます。今なお社会に役立つ製品ですが業界全体は歴史が長い分、古い体質もまだまだ残っています。こうした環境の中で、新しい事業やイノベーションをどのように起こしていくかは非常に大きなテーマです。商社である私どもとしては、お客様やサプライヤー様とのネットワークを活用し、グループが有するコア技術と結びつけ、グループだけでは達成しづらいイノベーションを生み出していくことが大きな役割になってきます。同時に、自社の技術にこだわりすぎず、離れた飛び地に向かっていくようなイノベーションを作ることも大切だと考えています」。

現在グループとして、モビリティとインダストリーの2分野で新規事業の開発や創生を進めているが、従来のインフラ分野とは異なる分野の顧客を対象としているため、商社部門であるSDSがいかに切り開いていくかが課題となっている。「これまでお客様に納入した製品や業界にこだわらず、新しいフィールドに社員たちを送り出して幅広く接点を作り、イノベーションのきっかけにしたいと考えています」。

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