老舗IT企業のシーエーシー AIを活用、社会に良いインパクトを与える

システムの開発と運用を軸に幅広いITサービスを提供するシーエーシーは、日本のソフトウェア産業の黎明期から活動している独立系システムインテグレータだ。2025年1月に社長に就任した佐別當宏友氏に、AIを積極的に活用しながら「能動的」な会社への変革に挑む思いと、取組について聞いた。

佐別當 宏友(シーエーシー 代表取締役社長)

創業は大型コンピュータ時代
「ソフトの力で世界を変える」

シーエーシーは、1966年に日本で最初の独立系ソフトウェア専門会社として設立された。「当時は大型計算機の時代。創業者は、ハードウェアの付属品扱いだったソフトウェアの可能性を見出し、『ソフトウェアの力で世界を変える』という信念を持って会社を設立しました」とシーエーシー社長の佐別當宏友氏は語る。1970年代には他社に先駆けて海外に展開し、2000年以降はM&Aで事業を拡大。2014年に持株会社体制に移行し、現在は持株会社のCAC Holdingsのもと、米、英、中国、インドなど世界に30社以上の拠点を有するCACグループの中核企業となっている

「当社の特長は、実直で誠実な社員が多いこと。最新のテクノロジーで顧客の利便性を向上させたいという思いから、最先端の技術をどん欲に吸収する気風があり、会社もその向上心を尊重してきました」と佐別當氏はこれまでの成長を支えてきた社風について言及する。独立系のソフト開発企業として、金融業界向けと製薬業界向けのサービスに強みを持ち、それぞれが売上の3分の1ずつを占める。「ミスが許されない規制業種で高く評価されているのも、真面目な社風がマッチしたのだと思います」。

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