東京建物 社会課題解決と成長の両立 「次世代デベロッパー」を目指す
明治時代に創業した東京建物は、「お客様第一」の精神と、時代の流れを先読みする進取の精神を企業活動の原点とし、現在は「賃貸」「分譲・売却」「サービス」の3つの柱で事業を展開する。2025年1月に社長に就任した小澤克人氏に、同社の理念と事業展開の方向性について聞いた。

小澤 克人(東京建物 代表取締役 社長執行役員)
近代不動産業の草分け
都心部のまちづくりに尽力
不動産取引の基盤整備を目指し、近代不動産業の草分けとして、旧安田財閥の創始者である安田善次郎が1896年に創業した企業が東京建物だ。安田善次郎は、公正な不動産取引の実現と市街地開発の推進を使命に掲げ、住宅ローンの原型となった割賦販売方式での不動産売買を開始した。「現在も創業者が旨とした『お客様第一』の精神と、時代の流れを先んじて捉える進取の精神を企業活動の原点とし、時代のニーズに応じた新しいアセットの開発をはじめ、多様な不動産開発事業を東京建物グループ全体として展開してきました」と同社社長の小澤克人氏は語る。
同社の事業ポートフォリオを利益特性から分類すると、①オフィスビルを中心に、ホテル、物流施設、賃貸マンションなどを貸し出す「賃貸」、②分譲マンションのほか、投資家向けにオフィスビル、商業施設、ホテルなどを販売する「分譲・売却(資産回転型事業)」、③不動産仲介や駐車場、ゴルフ場、温浴施設等の施設運営などの「サービス」の3つになる。
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