照明と映像で街を魅力的に ライトアップで地域活性化

夜の街を美しく彩るイルミネーション。地域の様々なライトアップを支える陰の立役者として活躍するのが、光や照明と映像を総合的にプロデュースする、ウシオライティングだ。

小原 忠宏(ウシオライティング執行役員副事業本部長)

光デザイン、制御技術に強み

「光で未来をおもしろくする」ウシオグループ。一昨年には、照明と映像を融合させ、ハードだけでなく、ソフト、サービスまでをワンストップで提供するウシオエンターテインメントホールディングスを設立した。その中核を担うウシオライティングは、照明領域において、地域のライトアップなどに積極的に取り組んでいる。

ウシオライティング執行役員副事業本部長の小原忠宏氏は「屋外の案件が増えてきたのは、ここ10年ほどです。照明がLEDに変わったことで、様々な色が作れるようになり、明るさや強弱などの制御が自由にできるようになったことが、一番の理由です」と話す。

イベント、コンサート、結婚式場、プラネタリウムなど、屋内外の様々な照明を手がけてきた同社は、特に光デザインと、その制御を得意とする。

「例えばLED照明なら、瞬時に明るさを0~100%までコントロールできます。光の三原色であるRGBの明るさをそれぞれ制御してできる色の組み合わせは1670万色あると言われており、その組み合わせでイメージ通りの色を作りだしていきます」(小原氏)。

一風変わった事例としては、石川県小松市の科学館「サイエンスヒルズこまつ」がある。屋上庭園の風向風速計と制御技術を使って、風向き、強さによって変化するインタラクティブな景観照明を演出している。

地域の象徴を輝かせる

地域の歴史や施設の特色に合わせ、どんな演出をしていくか。地域でのライトアップでは、ライティングデザイナーとの連携も重要となる。照明デザイナーの計画に基づき、ウシオライティングが個々にカスタマイズした機器を導入し、光の景観形成を推進する大阪府では、2015年に鉾流(ほこながし)橋、2017年に中之島中央エリアの護岸を、また鳥取県境港市では「水木しげるロード」を演出することで、魅力的な街づくりに貢献している。

「デザイナーのイメージ通りにカスタマイズしたハードとソフトを提供するのが、弊社の役割です。少ない台数をその案件のためだけに供給することは、大手には難しい仕事です」(小原氏)。

大阪の護岸ライトアップなどでは、昼の景観を損ねないよう、デザイナーの要望を聞きながら、イメージ通りのライティングをカタチにしていった。

照明を活用した夜のイベントは、地域の宿泊客などを増やし、ナイトエコノミーにも大きな影響を与えるため、各自治体とも力を入れる。ウシオライティングでは今後も、地域との連携を進めていく方針だ。

「街のランドマーク、施設を照明の力で魅力的に演出することで、地域活性のお手伝いができればと思っています」(小原氏)。

境港市の水木しげるロードのライトアップ ©水木プロ

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