2018年5月号
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地域×デザイン2018

観光活況の影で、1日2棟の町家解体 京都の課題とチャンス

辻本 祐介(ワンブロック 代表取締役、一級建築士)

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訪日観光客の増加などを背景に、空前の好景気に湧く京都の観光業。しかしその一方では、町家の解体や旅館の廃業が相次いでいる。ワンブロックの辻本代表は、町家と旅館の再生事業でこの課題解決に挑んでいる。

世界の人気観光都市の上位に入る京都。2020年までに宿泊施設が1万室以上も不足すると言われる

人気観光都市京都の実態

2017年に訪日外国人客数は2,869万人に達し、2009年比で4倍以上に成長している。中でも人気エリアが京都だ。世界の人気観光都市の上位に入る京都では、2020年までに宿泊施設が1万室以上も不足すると言われている。

このため京都市の中心部では不動産開発が活況を呈しているが、その一方で、旅館はこの5年で約60施設が営業を停止している。家族経営の小さな旅館が、ホテルとの競争激化の中、施設の老朽化、後継者不足などを理由に、次々に廃業しているのだ。また、再開発が進むなかで町家は1日2棟のペースで解体されているという。

神社仏閣だけでなく街並みも京都の観光資源。しかし現在、1日2棟ペースで町屋が解体されているという

この課題に着目し、京都で町家と旅館の再生事業を展開しているのが、辻本氏率いるワンブロックである。

辻本 祐介(ワンブロック 代表取締役、一級建築士)

「僕は京都に単に格好いいだけの場所を作ろうとは考えていません。ただ、本来普通にあったもの、あるべきものが人知れず消え続けている今の状況を危惧しています。このままでは、町家や旅館が天然記念物のような存在になってしまうかもしれない。それに歯止めをかけるために、それらを再生するビジネスモデルづくりに取り組んでいます」と辻本氏は話す。

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