2017年12月号
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世界各国のベンチャー企業動向

年間7万社が起業 国際都市・上海から羽ばたくユニコーン企業

Richard Tan CEO, INNOSPACE+

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中国のベンチャー投資額は2015年に4兆円を超え、その約20%を上海が占める。上海には世界市場を目指す起業家が数多く集まり、VCなどの支援機関も相次いで進出。自転車シェアのMobikeを筆頭に、世界を変えるビジネスが登場している。

年間5兆円を超える中国のベンチャー投資のうち、20%を上海が占める

年間7万社が起業する都市

中国のスタートアップ文化と言われて、真っ先に思い浮かぶのは北京だろう。しかしこの数年、上海や深セン、杭州などの台頭も著しい。深センは主にハードウェアとIoTのスタートアップが集積しているが、上海はグローバルビジネスを惹きつけている。

上海には古くから新しいアイデアや外国人の参画を歓迎する国際文化があり、この礎が、多様性溢れる国際的なスタートアップハブの形成に繋がっている。この1年で上海では7万社以上が起業している。

VC投資は非常に旺盛だ。中国のスタートアップは2015年に418億ドルを調達したが、そのうち20%を上海が占める。約1.3万人のエンジェル投資家が上海のスタートアップに興味を持つか、実際に投資している。上海では行政の支援が充実しており、投資先スタートアップの規模に応じて、投資家は初期投資の60%まで補償を受けられる。

上海には500以上のインキュベーター、アクセラレーター、コワーキングスペースが存在し、そのほとんどは過去3年以内に設立されたものだ。競争は激化しており、急速に差別化が図られている。(著者がCEOを務める)INNOSPACE+は2011年に設立され、起業家向けカフェ、アーリーステージ向けのインキュベーター、ハードウェア系ラボ、コワーキングスペース、ファンド(INNOSPACE+ Venture)などを包括的に提供している。支援先のうち8社は、起業1年以内で企業価値が1500万ドルを上回るほど成功した。支援先の60%が2回目の資金調達ラウンドを成功させ、3年生存率は70%に達している。シーメンス、インテル、BMW、マイクロソフトなどのグローバル企業がINNOSPACE+と緊密に協力して、上海のスタートアップや起業家を支援している。

残り71%

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