壁を超えるホスピタリティ

熊野古道などの世界遺産を有する和歌山県田辺市では、外国人個人旅行客が急増。その受入体制を築いたのが田辺市熊野ツーリズムビューローだ。着地型観光の先進組織から、「おもてなしの心」づくりを学ぶ。

台風で損壊を受けた熊野古道を旅行者と一緒に修復しようと企画された「道普請ツアー」。参加者からの口コミで「熊野古道は安全」という評判が広がった

和歌山県南部に位置する田辺市。県の面積の約22%を占める近畿地方最大の市域には、海山川の自然や温泉郷、数多くの特産品、さらには世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録された熊野古道や熊野本宮大社に代表される古い歴史や文化など豊富な地域資源が存在する。

和歌山県田辺市(熊野古道)

それらを観光資源として世界に発信していこうと、2006年に設立されたのが「田辺市熊野ツーリズムビューロー」(以下、ビューロー)。田辺市内5つの観光協会を構成団体とした、官民協働の観光プロモーション団体だ。

以前は、単体の観光資源をそれぞれの地域がプロモーションしていたが、会長を務める多田稔子氏は「世界に通用する観光地を目指すには、従来型の(旅行会社からの)送客システムに依存するのではなく、固定概念を捨てて広域的視野に立つことが必要」と考え、田辺市だけでなく熊野全域の情報発信と受入地のレベルアップに取り組んだ。

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