ワインは美徳か、それとも悪徳か? 栄養成分表示でアメリカの消費者が驚愕

バレンタインデーにワインを選ぶ時、その健康度を意識したことはあるだろうか?

多くの人はワインに対して楽観的な見かたをしており、実際の栄養情報を知ると驚く、ということが最近の研究で明らかになった。

特に近年、米国では一部団体がワインに対する栄養成分表示の義務化を推進しているため、筆者ナタリア・ヴェリコヴァが最近「消費者マーケティングジャーナル(Journal of Consumer Marketing)」で発表したこの共同研究は、ワイン産業に大きな影響を与える可能性がある。

栄養成分表示が変えるかもしれない、ワインの「健康」イメージ

現在、人々は健康上の利点や抗酸化作用に関する多くの情報発信のおかげで、ワインを「悪徳(健康に悪いもの)」ではなく「美徳(健康に良いもの)」として捉えている。しかし、栄養成分表示が義務化されれば、この見方は変わるかもしれない。

研究では、米国の消費者は赤ワインを白ワインよりも健康によいイメージを持っているということも分かった

研究では、米国の消費者は赤ワインを白ワインよりも健康によいイメージを持っているということも分かった

約800人を対象とした今回の研究では、米国の消費者はワインのラベルに栄養情報が表示されていないことに慣れており、実際の栄養成分に驚かされる人が多いことが明らかになった。多くの人は、ワインをカロリー、炭水化物、糖分と結びつけて考えていないためだ。ラベルを読むよう促された人々は、以前よりもワインを健康に悪いものと見なし、購入する可能性が低くなった。

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