すべての人が健やかに過ごせるように全方位アプローチ
京都、滋賀、東京を拠点とする洛和会ヘルスケアシステム。医療・介護・保育・障がい福祉・教育など幅広い事業を展開している。施設数は約200、職員数は約6700人という大規模な総合ヘルスケアグループを率いる3代目理事長、矢野裕典氏に話を聞いた。
矢野 裕典 洛和会ヘルスケアシステム理事長
人が人生で必ず関わる分野の事業
手がけているのは「まちづくり」
洛和会ヘルスケアシステムの始まりは現・理事長である矢野裕典氏の祖父が1950年に京都で開いた矢野医院だ。1973年に医療法人社団洛和会が設立され、1980年に矢野氏の父である矢野一郎氏が2代目理事長に就任。「当初から、病院の運営だけを目指していたわけではなく、すでにヘルスケアシステムという概念を欧米から取り入れていました。父は脳外科医だったので、もちろんまずは目の前の患者を救うということが大前提ではありましたが」と話すのが矢野氏だ。その概念のもと、医療だけではない様々なヘルスケア分野に事業を広げてきた。
「私たちは事業構想ではなくて地域構想をやっていると思っています。つまり、まちづくりです。私たちが手がけている医療、介護、保育、教育といった事業は、人が生まれてから亡くなるまで、様々な場面で関わる分野です。あらゆる方が様々なフェーズで使うのが、当グループが運営している病院や施設、サービスですから、私たちグループ自体が一つの『まち』だと考えています」
そして、あらゆる人に共通するのは健康でいたいという思いであり、そこにアプローチすることが自分たちの最も大切な役割だと矢野氏。「この国に、この地域に住んでいる以上、年齢も性別も人種も関係なくすべての人が健やかに過ごせるようにすることが洛和会ヘルスケアシステムの使命。それに対して愚直に行動し続けることが、私たちがやるべきことだと考えています」と、言葉に力を込めた。
各専門職が、自分で考える
「やさしい社会」の創出
洛和会ヘルスケアシステムは、当初から経営も先進的だった。ただそのことで、地元の評価が「経営がうまい病院」となり、「それでは、本当の洛和会ヘルスケアシステムの姿が伝えられていないと感じました」と矢野氏。
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