大阪の大動脈の魅力向上 御堂筋を世界に発信するストリートへ

大阪のキタ(梅田)からミナミ(なんば)までを南北に貫く大動脈、御堂筋では、道路空間の再編が進む。周防町交差点以南の地権者らで作るミナミ御堂筋の会は大阪・関西万博を前に、世界に発信するストリートを目指し、周辺エリアも巻き込んだ街路空間の活用と魅力的なコンテンツ作りに取り組んでいる。

聞き手 : 小宮信彦 事業構想大学院大学 特任教授、電通 ソリューション・デザイン局 シニア・イノベーション・ディレクター

一般社団法人ミナミ御堂筋の会 エリアマネージャーの中塚一氏(左)、
エリアサブマネージャーの絹原一寛氏

小宮 ミナミ御堂筋の会ができた経緯と取組についてお聞かせください。

中塚 当会の発足は、2014年度に当時新橋交差点(心斎橋)までであった御堂筋のイルミネーションを難波駅前まで南に延伸する構想が出たことがきっかけでした。「自分たちの知らないところで事業が進んでしまいかねない」状況に危機感を持ち、沿道の不動産オーナーが集まって府・市の担当者との意見交換、海外の先進事例の学習などを経て、2015年7月に13社の正会員、1社の賛助会員の参加を得て発足しました(現在は正会員16社、賛助会員12社)。当会の特徴は、長期的な視野を持ちながらまちの価値向上に向け提言し、実践する不動産オーナーの連合組織であることです。

その後の大きな取り組みとしては、御堂筋の道路空間再編への対応があります。これは、東西の側道を閉鎖し、車道を6車線から4車線に縮小することで歩行者や自転車のための空間として再編する内容です。町会・商店街、沿道地権者が参加する協議会を通じてモデル区間整備内容について意見交換を行い、整備に反映したほか、社会実験を行い整備後の街づくりについても取り組んでいます。

小宮 会の活動や取り組みを通じてメンバーや街にどんな変化が起きましたか。

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