半導体メーカー対決! NVIDIA vs Intel
今日の暮らしと産業を支える半導体。あらゆる分野でAIが活用される時代を迎え、半導体業界はますます活況を呈している。新勢力NVIDIA、老舗インテルの動向を見る。
半導体のさらなる進化に向けてしのぎを削る、新勢力と名門
家電からスーパー・コンピューターに至るまで、あらゆる電子機器の中核を成すのは半導体集積回路、いわゆるチップだ。様々な機能を極小の回路に集積した半導体の高性能化・小型化は加速度的に進み、今日の産業や暮らしは半導体によって支えられている。
ありとあらゆる分野でAIが活用される時代を迎え、半導体の高集積化・高性能化はさらに加速。飛躍的な需要拡大により、業界はますます活況を呈している。新勢力として存在感を高めるNVIDIA(エヌビディア)と、コンピューティングの進化を支えてきた老舗のインテル、この2社は今どのような状況にあるのか。
NVIDIAは、1993年、半導体メーカーAMDなどに在籍していたジェンスン・フアン、サン・マイクロシステムズにいたクリス・マラコウスキー、IBMなどにいたカーティス・プリエムによって設立された。当初はゲームやマルチメディア向け3Dグラッフィクス用チップなどを開発していたが、1999年、チップとハードウェアを統合した「GeForce 256」を発表、これを「GPU」(Graphics Processing Unit)と呼称し、以後、同様の製品はGPUと呼ばれるようになった。
複数の処理を同時に行う「並列演算」が可能なNVIDIAのGPUは、複雑なコンピューティングが求められるロボットや自動運転AIの分野でも注目され、2017年頃からはトヨタなど世界の自動車メーカーとも連携、M&Aによって規模も拡大した。2023年には半導体売上高世界トップ5に入り、2024年には初の世界首位となるなど、その急成長が注目を集める。
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