マレーシアのスタートアップ IT・テック系で魅力ある企業を輩出
人口3200万人のマレーシアは、デジタル化とグローバル化が進む中でダイナミックに発展する国だ。スタートアップエコシステムは活気に満ち、革新的なソリューションに関心を持つ起業家や投資家が増えている。新しいテクノロジー、新しい市場を創出する機運に満ちた地域で、日本企業にとっても魅力が大きい。
マレーシアにおける新興企業のトレンドは、デジタル決済、電子商取引、フィンテック、製造業におけるIoT活用をはじめとする第4次産業革命(IR4.0)技術に関するものだ。
拡大するデジタル決済
コロナ禍でネット通販が好調に
スマートフォンとインターネットの普及もあり、デジタル決済は近年、マレーシアで大きな注目を集めているマレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)のレポートによると、2020年のマレーシアのインターネットユーザー数は2500万人を超え、普及率は75.9%だった。さらに、4000万を超えるモバイル加入者がおり、4G LTEのカバレッジは人口の96%以上に達する。これらの数字は、2021年から2025 年にかけて16.3%の年平均成長率(CAGR)で成長すると予想されるデジタル決済にとって有望な環境を示している。
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