デジタル造形の可能性を追求 3Dプリント専門のデザイン会社
積彩は3Dプリンティング専門のデザイン事務所として、自社製品の販売やディスプレイ会社との共同プロジェクトを推進している。調色しながら色糸を積む3Dプリンティングがモノや空間のデザインをどのように革新するのか、同社取締役COOでデザインエンジニアの江口壮哉氏に聞いた。
デジタル造形の可能性を追求
2022年に設立された積彩は、「3Dプリンティング専門のデザイン事務所」を標榜する。材料押出方式(熱溶解積層方式)の3Dプリンターを新しい着彩ツールとして捉え直し、アート作品やディスプレイなどを制作、デザインアワード等で高い評価を得ている。
積彩ならではの技術が、3色の材料を1本のノズルから同時に吐出してプリーツを造形する「Transcolor Printing技法」だ。
「歯磨き粉のアクアフレッシュをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。樹脂の線を重ねて“山”を作ると、山の左右で異なる色が出ます。山の高さや角度を変えることで、見る角度によって色が変化する視覚効果を出すことができるのです。シンプルな色から複雑な色まで、少ない工程でマキシマムな表現が可能です」と、積彩の江口壮哉氏は説明する。
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