未来を創造した事業開発 データ×AI時代の医療ビジネス

医学・行政・ビジネスの観点から医療・ヘルスケア業界の事業戦略を考える本連載。当然のことながら、新規事業の開発には時間がかかる。そのときには、未来の社会環境を見据えた視点が必要だ。今回は「第4次産業革命」の視点で医療・ヘルスケアビジネスを考える。

5年前・現在・未来で考える
医療の変化

事業開発を行うときには、当たり前ですが準備期間が必要です。事業のコンセプトを考えて、商品やサービスを開発して販売できるようになるまでには数か月~数年がかかると思ってよいでしょう。今考えたものが明日から発売できることはまれなので、事業開発は少なからず未来にも持続される需要をとらえて開発する必要があります。事業開発には、ニーズを正確にとらえることは言うまでもありませんが、それだけでなく時代の流れやトレンドと事業の開発準備期間が合うかどうかも考える必要があります。

流行りすたりのない領域を狙うというのも一つのやり方ですし、未来を予想して合わせていくというのも一つのやり方です。ここで未来を考えるにあたって、ここ5年の医療・ヘルスケアの変化を振り返りながら、今後の変化を想像していきましょう。

この5年で日本の医療・ヘルスケアの体制は大きく変わってきました。一番大きな変化はオンライン診療です。当初、疾患が限定されていたり再診しかできないとされていたオンライン診療は、現在では実質、初診でも再診でもどのような疾患でも行えるようになりました。また医師が患者さんの治療のために薬と同じようにアプリを処方する「治療用アプリ」も登場し、保険診療で活用できるようになりました。そして医療現場では問診や診断の場面でAIの活用が進み、AI医療機器が様々な場面で使われるようになり、AI医療機器を活用した診断で保険適用されたものも登場しました。5年前から見ると医療提供として変化が起きていますが、筆者としてはこの変化はまだ大いなる変化の途中だと考えています。

図 フューチャードリブンで考える医療の5年前・現在・未来

出典:原稿内容を元に編集部作成

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