人が集まる地域をつくる 投資思考、ガバナンスと情報開示

北海道・上士幌町は、教育支援や企業との積極的な実証実験で人口を増やしている。持続可能な地域の活性化には、人と資金を継続的に集める必要があるが、その際に役立つのが投資家の視点だ。地域のために働くリーダーをどうやって生み出すのか、何を見返りとして得るのか、などへと議論が展開した。

文: EY知恵のプラットフォーム事務局

会議に参加した「先駆者」: 村上 敬亮 デジタル庁、牧 大介 エーゼロ株式会社、安部 敏樹(株)Ridilover、加戸 慎太郎(株)まちづくり松山、古田 秘馬(株)Umari、藤沢 久美 (株)国際社会経済研究所、上山 康博(株)百戦錬磨、竹本 吉輝(株)トビムシ、MC:宮瀬 茉祐子・堀 潤 (株)わたしをことばにする研究所(敬称略)

EY Japanが立ち上げた、行政と民間が連携して社会課題の解決を目指すための「EY知恵のプラットフォーム」。その活動の一環である先駆者会議では、「地方創生」をテーマに、各地で地域の活性化に取り組む人々を集め、他の地域でも応用可能なナレッジの集積を図っている。6月に開催された4回目のEY先駆者会議のプレゼンターは、国際社会経済研究所理事長の藤沢久美氏。藤沢氏は、投資運用会社勤務を経て、投資信託評価会社を起業、その経験をもとにTVキャスターとして全国の中小企業を取材するなどし、地域経済に深い知見を持つ。

北海道上士幌町の取組
情報開示とガバナンスが高評価

藤沢氏は、広島県の経済財政会議委員や国土交通省の社会資本整備審議会委員など、多くの公職を務めている。各地の活性化を支援する中で、取組が進展している地域とそうはならない地域が分かれることに気づいた。成功の要因として考えられるのが、情報公開・発信とガバナンス、その結果としてもたらされる資金調達の容易さ。4回目の先駆者会議で事例として同氏が取り上げた北海道上士幌町は、これらが機能している成功事例だ。

北海道上士幌町は、北海道のほぼ中央に位置する人口5000人弱の町で、主要産業は農業・酪農と観光。人口の流出に悩んでいたが、ふるさと納税を原資とする手厚い子育て・教育支援、企業と組んで積極的に実施している先駆的な実証実験などがアピールし、移住者が増えている。

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