止まらないウェアラブルの進化 衣類型デバイスで予防医療を推進

ウェアラブル機器はこの数年で広く社会に浸透したが、今後普及が期待されるものが衣服型のウェアラブル機器だ。Xenomaはスマートトレーニングウェアやパジャマなどの衣服型デバイスを展開し、遠隔医療や予防医療の進化に貢献しようとしている。

網盛 一郎(Xenoma代表取締役)

身につけることで運動や睡眠などのデータを取得し、健康管理に役立てるウェアラブル機器。すでにスマートウォッチやフィットネストラッカーは社会に広く普及しているが、今後の成長領域として期待されるのが、衣服型のウェアラブル機器だ。

Xenomaは1月にオンラインで開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2021」にJETROの支援を受けて出展、スマートトレーニングウェア「e-skinEMStyle」シリーズを披露し、世界から大きな注目を集めた。

CES2021に出展したスマートトレーニングウェア「e-skinEMStyle」

Xenomaは2015年に設立された東京大学発のスタートアップであり、布状電子回路基板(Printed Circuit Fabric、PCF)をコア技術に持つ。PCFとは自由に変形・伸縮が可能な電子回路を布上に形成し、同時に高い引張耐久性と洗濯適性を付与する技術である。このPCFを活用したスマートアパレル(衣服型デバイス)「e-skin」は、着るだけで人体の様々な情報をモニタリングすることができ、普通の衣類と同じような快適な着心地を持ち、家庭の洗濯機で洗うこともできる。

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