自治体発展の土台となる「イノベーション」って何だろう?

経済学者のシュンペーターが提起した概念とされる「イノベーション」。新事業の開発など、企業経営に用いられる言葉というイメージがあるが、自治体を持続的に発展させるためにもイノベーションは重要だ。この言葉を自治体はどう捉え、何に取り組んでいくべきなのか。

地方自治体を持続的に発展させていく一つのキーワードが「イノベーション」(新機軸・新結合)である。自治体の政策創出においてもイノベーションが求められる。今回は議会におけるイノベーションの動向に言及する。

議会質問等における
「イノベーション」の動向

図表1は「全国47都道府県議会議事録横断検索」を活用した「イノベーション」に関する議会質問等の推移である。議会からの質問と執行機関の答弁が含まれている。近年、筆者は地方自治の現場ではイノベーションという言葉をよく耳にしていた。そのため以前から活発に使用されていると考えていた。しかし図表1を確認すると、イノベーションは近年になり注目された言葉(概念)と理解できる。

図表1 都道府県議会における「イノベーション」の質問等の推移

出典:全国47都道府県議会議事録横断検索

 

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