LASSIC ITの力で、「地方の働き方改革」を推進

2006年に鳥取で創業したLASSIC。首都圏の企業に向けてWEBシステム構築支援を行う一方、テレワークを支援する独自サービスも展開し、地方で働く人を増やす流れを作ろうとしている。事業を通じてどのような課題解決を目指しているのか、若山社長に話を聞いた。

若山 幸司(株式会社LASSIC 代表取締役社長)

「東京一極集中」という
課題の解決を目指す

ニューノーマル時代の働き方としてにわかに注目度が上がっているリモートワーク。場所を選ばず仕事ができることが大きなメリットのはずが、実際に導入が進んでいるのは都市圏の大企業が中心だ。この状況を、中小企業や地方ワーカーたちは指をくわえて見ているようでは、労働格差が広がるばかり。人口減少社会で採用ターゲットも減る状況下で、ITを活用して全国採用&グローバル採用を進める大企業に人材まで吸い取られかねない。

「首都圏で人材派遣や転職の斡旋の仕事をしていた頃から、『東京一極集中』という社会課題を肌で感じ、その解消のために何かできないかと考えていました。そんな時、かつての同僚だった西尾(現・代表取締役副社長)が故郷の鳥取でLASSICを創業したと聞き、経営理念に賛同して参画を決めたのです」と、代表取締役社長の若山幸司氏は振り返る。

同社の創業者である西尾知宏氏は、高校卒業までを鳥取で過ごし、県外の大学に進学。東京で経営コンサルティング会社勤務を経て、32歳でUターンし、LASSICを立ち上げた。「~鳥取発~ ITで、地方創生」という経営理念には、都心で忙しく働いた経験があるからこそ、経済活動を分散することで地方を活性化したい、愛する土地で自分らしく働く環境を創造したいという想いがにじみ出ている。

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