クオリティア メールの無害化や効率化を実現

メールソフトウェアの開発を行うクオリティアは、標的型メール攻撃対策ソリューションなどの製品を通じ、自治体におけるメールの無害化や作業の効率化をサポートする。自治体による、メールシステム全体のクラウド化にも対応している。

400の自治体が導入

クオリティアは、メールソフトウェアの開発やシステム構築を手掛けるメーカーだ。クラウド型サービスから自社運用の製品まで、使いやすく、安全で安心できるトータルメッセージングソリューションを提供している。

自治体では特に、標的型メール攻撃対策ソリューションの「Active! zone(アクティブゾーン)」や、カスタマイズ可能な大規模メールシステム「DEEPMail(ディープメール)」、ビジネス用のWebメールで国内売上シェアNo.1「Active! mail(アクティブメール)」が多く利用されている。

「Active! zone」におけるパスワード入力~添付ファイル解凍の仕組み

 

Active! zoneは、悪意あるウイルスを未然に防ぐ「マクロ除去」機能と、システムだけに頼らずユーザーに気づきを与える「目視確認」の機能を採り入れている。例えば、受信したメールは複製配送(duplicate)し、自治体の場合、一方はLGWAN(総合行政ネットワーク)ネットワーク系に、もう一方は原本保存用にそのまま配送される。LGWANに配送されるメールは、HTMLメールの場合はテキスト化し、本文にURLが含まれていれば無害化する。

添付ファイルは、パスワードがかかっていないワードやエクセル、パワーポイント、PDFについてはマクロを削除したり画像化などの処理を施し配送する。一方、Zipの圧縮形やパスワード付きファイルは中のマクロを削除できないため、基本的に添付ファイルごと削除し、添付ファイルが削除されたことをメール文頭に追記して、メール本文だけをLGWANに配送する。必要な添付ファイルである場合は原本保存用にアクセスし取得ができる。

「クオリティアは特にネットワーク分離に関する自治体のサポートで、多くの実績を積んできました。現在、約400の自治体で採用されており、多くの自治体ではActive! zone、DEEPMailやActive! mailをセットで導入いただいています」と、クオリティア営業本部ソリューション営業部部長の辻村安徳氏は自治体での製品導入状況について説明する。

辻村 安徳 クオリティア 営業本部
ソリューション営業部 部長

添付ファイル受信も効率化

セキュリティ強靭化に伴い、自治体の職員からは、特に「原本保存メールサーバーからファイルを取り込む際のステップ数が多く業務効率が悪い」、「インバウンドメールのほとんどがZip パスワード付きなので削除される」といった悩みが聞かれる。

Active! zoneの添付ファイル分離機能は外から来たメールに添付ファイルが付いていれば、それを分離し、Active! zone内に一旦、貯め置く。

その際、メール本体だけを配送するが、メール本文の文頭にこの分離されたファイルを見に行くためのワンタイムURLが付く。このURLをクリックすれば、ウェブブラウザーでActive! zoneにアクセスし、添付ファイルの中身を見ることができる。

「添付ファイルの中身を見る画面では、怪しいメールを警告する情報も載っています。例えば、ヘッダーにあるreceivedの情報からホップしてきたメール転送エージェント(MTA)のIPアドレスをすべて抜き出し、そのIPアドレスが所属している国名を国旗で表現します。標的型攻撃メールは日本以外の国を2、3ヵ国ホップして送られることが多いため、日本以外の国旗が2つ以上並んでいれば、ダウンロードしない方が良いとわかります」

Zipで暗号化されている添付ファイルでもブラウザーの中にパスワードを入力し解凍できるなど、業務効率の向上につながる様々な機能がある。

「ダウンロードのオプションには、原本のまま、マクロ除去、画像化変換といった色々なものがあります。さらに現在、開発検証実装中の新しい機能はファイルサーバーに直接ダウンロードするというもので、これができれば非常に業務効率が上がるはずです」

メールシステム全体の クラウド化にも対応

これらの製品はオンプレミス(自社運用)向けだが、クオリティアはクラウド型サービスも提供している。「自治体には、『メールシステムの運用がそもそも面倒』という悩みを持つ方々もいます。私たちのクラウド型サービスはその悩みを解決するものです」

クオリティアはオンプレミスとクラウドの両方で多様なサービスを展開

 

クオリティアの製品を組み合わせて、アンチスパムやアンチウイルスの「Active! hunter(アクティブハンター)」やActive! zone、DEEPMail等、インターネット接続系に今あるメールシステムをすべてクラウドで引き受け、運用の負荷も軽減できる。

「メールシステムをそろそろクラウド化したいという場合、すべてを引き受けられるのは、国内ではおそらく当社だけと考えています」

これらの外から届いたメールのセキュリティ対策と合わせ、クオリティアではメールや添付ファイルの誤送信による情報漏えいを防ぐための製品「Active! gate(アクティブゲート)」も提供している。

Active! gateはメール送信の際、送信メールの一時保留や添付ファイルの暗号化などを主な機能としている。さらに、住所や電話番号、マイナンバーのような個人情報を自動検知して保留し、上長承認に回す、宛名の敬称忘れを検知して送信を拒否する、メールのToやCcに大量のアドレスがある場合には、Bccに強制変換するといった人的ミスや意図的な情報漏えいを阻止するための多数の機能がある。

クオリティアはこれらの製品を通じて、インバウンドだけでなくアウトバウンドのメールセキュリティも含むトータルなソリューションを提供し、各自治体のコミュニケーションの効率化やセキュリティ強化をサポートしていく。

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株式会社クオリティア
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