突然の心停止は、近くにいる人が迅速に応急処置をしなければ、命を救うことが難しい。その課題に対応するため、Coaidoの玄正慎CEOは、周囲にSOSを発信できるアプリを開発。さらに、ペットボトルを使った心肺蘇生のトレーニングを編み出すなど、独自の挑戦を続けている。

玄正 慎(Coaido 代表取締役CEO 一般社団法人ファストエイド 代表理事)
緊急情報共有アプリを開発
突然の心停止は誰にでも起こり得るにもかかわらず、迅速な救命処置ができないケースが多く、9割以上が亡くなっている。その数は毎日約200人、年間にすると約7万人だ。心停止は、何も処置をしないと1分ごとに約7%~10%ずつ救命率が低下すると言われており、その場にいる人がCPR(心肺蘇生)をして命をつながなければ助からない。しかし、CPRができる人は一部にとどまるのが実状だ。
こうした社会課題に対応して、Coaidoの玄正慎CEOは、周囲にSOSを発信できる緊急情報共有アプリ「Coaido119」を開発した。それは、心停止に見舞われた人を見つけた際、119番通報しながら、周囲にいる医療有資格者や救命講習受講者、AED設置者等に助けを求めることができるアプリだ。

119番通報しながら周囲の助けが得られるアプリ「Coaido119」
残り82%
会員の方はここからログイン
バックナンバー