2020年3月号
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大企業×ベンチャー

セコムのオープンイノベーション 各部署のコア人材が参画、「共想」を進める

沙魚川 久史(セコム オープンイノベーション推進担当)

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警備サービス業最大手のセコムが目指すのは、サービス価値のイノベーションだ。多様な個人が抱える課題に合わせた新しいサービスを生み出すため、「セコムオープンラボ」を開催。オープンイノベーションで新たな価値に挑戦するための新ブランドを立ち上げ、サービス提供を開始した。

多様な参加者が議論するセコムオープンラボ

警備サービス業で国内トップのセコムは、IoTやロボット、ドローンを積極的に業務に取り入れる企業としても知られている。同社は2015年に専門組織を作ってオープンイノベーションに取り組むようになった。多様なテーマに取り組むワークショップ「セコムオープンラボ」の開催など活動を続け、2019年12月には「SECOM DESIGN FACTORY」という、新しいプロジェクト・ブランドを立ち上げている。

サービス価値のイノベーションとは

セコムはオープンイノベーションの理念を、2017年に策定した「セコムグループ2030年ビジョン」で明らかにしている。このビジョンの中で、同社は一人ひとりの顧客に寄り添ったサービスの提供を構想している。多様な問題を拾い上げ解決するために、思いを同じくするパートナーとの「共想」も、同ビジョンに掲げた。

このような理念と並行して、同社のオープンイノベーション活動には、社外の優れたアイデアや技術を積極的に取り込む窓口の機能もある。セコムは警備サービスを提供する企業ではあるものの、研究所や開発部門、機器の製造部門も持つ。このため「他企業から見ると垂直統合の企業に見え、敷居が高くなり、新しいデバイスなどの新技術が持ち込まれにくくなっていました」と同社オープンイノベーション推進担当を率いる沙魚川久史氏は説明する。

沙魚川 久史 セコム オープンイノベーション推進担当(企画部兼任)リーダー

まず開始したセコムオープンラボは、セコムがホストとして設定する、「少し先の未来」に目を向けたテーマに基づき、様々な背景を持つ参加者で議論する場だ。2016年4月に1回目を開催し、これまで900社・1500名以上が参加した。毎回7割以上が初参加となるよう運営し、議論の新陳代謝を図っている。参加者のバックグラウンドは、企業の企画・開発部門担当者や、公的研究機関の研究者などで、異なる視座、専門性、価値観を大切にしている。セコムオープンラボの目的は、現時点ではまだ明確ではない新たな課題感の可視化。セコムだけのための議論の場ではないというスタンスで、ここで生まれた成果はパブリックドメインとして参加者全員が持ち帰って活用できるようにし、ウェブサイトでも情報公開している。

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