2019年5月号
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次世代ドローンベンチャーの構想

エアロネクスト ドローン技術を革新、空飛ぶ産業ロボットで世界へ

田路 圭輔(エアロネクスト 代表取締役社長)

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次世代ドローンに必須となる重心制御技術『4D Gravity®』を開発したエアロネクスト。2018年のドローンの原理試作を発表以来、世界的に高い評価を受けている。「空飛ぶ産業ロボットの世界でチャンピオンを目指す」と語る独自のグローバル戦略とは。

田路 圭輔(エアロネクスト 代表取締役CEO)

ハードでイノベーションを起こす

「ドローン領域に特化した『Drone Fund』を立ち上げた千葉功太郎氏が言う『ドローン前提社会』という言葉を最初に聞いた時、とてもワクワクしました。起業家として、かつて自動車が生み出した、巨大なエコシステムに匹敵する社会的インパクトがあるフィールドだと思いました」と話す、エアロネクスト代表取締役CEOの田路圭輔氏。

現在、自動車産業の市場規模は約400兆円。自動車の発明は市場を創っただけでなく、雇用を生みだし、社会インフラを変え、法制度や税金の仕組みまで変えた。1つのテクノロジーが社会全体を根本的に変えたと言っていい。『ドローンで同じことをやってやろう』というのが、エアロネクストの最も大きなモチベーションだ。

ドローンは、進む時に必ず傾いて飛ぶ特性を持った機体だ。風に弱い、機体の信頼性が低く墜落しやすい、飛行時間が短い、飛行速度が遅いといった問題を抱えている。

「これまでのエンジニアは、ドローンの課題をソフトウエアで解決するアプローチを取ってきました。しかし、我々は、技術開発のセオリーに従い、ハードでできることはハードでと、ハードウエアのイノベーションに取り組んでいます」(田路氏)。

ドローンは現在、様々な視点で注目を集めているものの、産業としては立ち上がっていない。唯一のマーケットは、中国・DJIの作った空撮用のオモチャ、空飛ぶスマホの世界だけ。空飛ぶ産業ロボットとしては、まだ産業もできていない。

エアロネクストが2017年に設立して最初に出したメッセージは『ドローンは根本的な機体構造を変えなければ、これ以上の劇的な進化は望めない』だ。

「今までのドローンの機体構造のままでは、世界が望むような空の産業革命は起こらないというのが、私の主張です」(田路氏)。

1989年にキーエンスが最初のマルチコプターを発明して以来、今日に至るまで機体フレームに関する新しい発明は一切発表されていない。「30年間、機体フレームは進化しておらず、ハードウエアとしてのドローンは、完全に壁にぶち当たっているというのが、私の見解です」(田路氏)。

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