2018年12月号
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フィンテックの興亡

保険テック「3つのトレンド」 世界の先進企業の動向を読む

月刊事業構想 編集部

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万一の事態に備える手段として、長い歴史を持つ保険の分野でも、起業が盛んだ。時代の変化に合わせた新しいリスクに備えるとともに、個人に合わせた保険料設定の実現を目指す。より多くの人が保険に加入できるよう、新しい仕組みによるコストを引き下げも試みられている。

テクノロジーを利用して、保険分野に改革を生み出すインシュアテック。ここでは今、3つのトレンドが生まれ、様々な企業が新しいビジネスを模索している。(1)保険商品開発のプラットフォーム化、(2)顧客に合わせた保険のオーダーメイド化、(3)ピアツーピア(P2P)保険への布石、のそれぞれについてトレンドを解説する。

インシュアテック・スタートアップの事業領域

インシュアテックのスタートアップは様々な分野での活躍が期待される。保険そのものを消費者に提供する企業だけでなく、保険会社にサービス提供するB to B企業も多い

保険のプラットフォーマー

インスラテックの分野で、世界的な注目を集める国は、中国だ。中国の保険市場の成長は著しい。生命保険市場の規模は、2017年に日本を抜き、米国に次ぐ世界2位となった。損害保険についても、同様に世界2位の市場規模に成長している。

急成長する中国で、保険商品開発のプラットフォームをいち早く立ち上げたのが、衆安インターナショナルだ。同社は、中国初のネット専業保険会社である衆安在線財産保険の子会社として設立された。2018年9月に来日したWayne Xu COOは、「衆安の保険プラットフォームを世界中の保険会社に開放していきます」という方針を明らかにしている。

衆安在線財産保険は、2013年に、アントフィナンシャル、テンセント、そして中国最大の保険会社である中国平安保険グループにより設立された。ネット通販返品保険やドローン保険、自家用車運転手傷害保険など、近年生まれた新しいリスクに対応する保険を数多く取り揃えている。

「このような多数の保険商品を持てるのは、ITを活用した社内システムにあります」とXu氏は説明する。自社システムを使い、過去数年で300以上の商品を開発した。多くのプロダクトで、商品化までにかかった時間は2週間程度だという。「既存の保険会社は、30年前のCOBOL言語で書かれたシステムを使っています。これでは顧客のニーズに迅速に対応することができません」とXu氏は話す。同社は、日本での展開第一号として、損保ジャパン日本興亜保険と2018年9月に業務提携。IT保険プラットフォームを提供することで合意している。

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