2018年8月号
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地域発 金融のイノベーション

秋田県経済の質向上へ 「関係人口」増加や「長活き」推進など

新谷 明弘(秋田銀行取締役頭取)

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激動の時代、不透明な市場環境の中、来年には創業140周年を迎えるという歴史を持つ秋田銀行の新谷明弘頭取が、地域の未来構想と、そこで果たしたい役割について語った。

新谷 明弘(秋田銀行取締役頭取)

秋田県は、人口減少率、高齢化率ともに全国一という、「課題先進県」です。当行は、秋田県経済と表裏一体の中で存在する地域金融機関であり、こうした課題に対して、人口減少に連動して地域経済を縮小させないこと、そして、高齢化にともない地域の活力が衰退することがないようにすること。この二つを、経営戦略を考えるうえでの根底に置いて、金融機関がもっとできることはないか柔軟に考え、行動を起こすことにしています。

地域経済を縮小させないためには、人口減少のスピードを緩め、人口減少に連動して県内経済規模(県民総生産)を減少させないことが重要であり、そのためには一人当り県民所得を増やすことが必要となります。それを当行の経営計画では「秋田県経済の質を高める」という表現をし、推進しています。

この時、現在の秋田県の経済を支えている企業への支援・応援はもちろんですが、起業する人材を増やすことも重要となります。そうした人材を応援する取り組みの一つとして、当行では、「FAN AKITA」というクラウドファンディングを立ち上げました。「FAN AKITA」は、秋田県に関わる新しいことを始めようとしているプロジェクト、地域の課題解決を目指すプロジェクトを応援する「秋田発のクラウドファンディング」です。秋田魁新報社、当行、クラウドファンディング企業のミュージックセキュリティーズの三者が連携する仕組みは全国初となるもので、地域メディア、地域金融機関が参画することにより、事業アイデアのブラッシュアップ、コンテンツの作成支援といった関与が可能となり、プロジェクトの成立を高められることが特徴です。

2015年8月に創設し、2年半あまりで61プロジェクトの募集を行い、54件が成立(成立率:90%)しており、着実に成果を上げています。「FAN AKITA」の名前には、秋田ファンが集う場、秋田を盛り上げるファン(扇)としての役割・機能を提供していくという意味を込めています。独自のクラウドファンディングを立ち上げることで、プロジェクトが市場に受け入れられるかを判断したり、事業や企業そのものを地域に発信し、地域から応援してもらうことをねらいとしています。

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