熱が冷めだすジャパンブランド 次の展開を占う

前号では現在ブームの渦中にあるジャパンブランドの源泉を、トヨタデザインの基本理念やミッドタウンの開発コンセプトと仮定し、そこから生じた生活者の意識変化を2008年頃まで述べた。後編は、その変化にメディアや見本市業界が追従したところから再開する。

多様な趣味の雑誌を発刊している枻出版は、日本の魅力の再発見をテーマにした雑誌『Discover Japan』を2008年に創刊した。自治体との連携企画なども展開し、現在も好調そうだ。さらに同誌が中心となり2015年には「地域ブランディング協会」を発足させ、地域創生の事業化を手掛けている。同社はデザイン誌『REAL DESIGN』も発刊していたが2012年に廃刊、『Discover Japan』にデザイン情報を統合させたのは時流であろう。

雑貨の総合見本市「ギフトショー」が、特別ゾーン「アクティブクリエイターズ」を設け、新進デザイナーによるローカルプロダクトを発掘し、ライフスタイルショップ系のバイヤーとの商談を強化したのも2008年だ。同ゾーンは発足時から前編で登場した山田遊氏や、産地プロデューサーとして活躍する金谷勉氏らがディレクションで深く関与している。

その後、ギフトショー的な拡張路線とは違うニーズが顕在化し、2011年には有志による「ててて見本市」が始動。こちらも年々賛同者を集めている。

これら見本市への出展物の多くは「コンテンポラリージャパニーズ」と言えるもので、クオリティは非常に高く、担い手の職人もデザイナーも、そしてバイヤーも次の世代に移ってきている感がある。他にも類する動きが広範囲に広がり、産地ブームは絶頂に向かっていったように思う。

Made in Japanブームを取り巻く状況変化

(出典)TSUGI新山直広氏の地域×デザイン展講演より(本稿はこちらを参考にした)

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