サーファーが10年で3倍に 日向市の「サーフタウン構想」とは
多くの観光資源を持ちながらも、地理的な不利や熊本地震の風評などが響き観光客数を十分に伸ばせていない宮崎県。しかし県内各地からは、ユニークで先進的な観光振興策が生まれ、徐々に成果が出始めている。
日向市 サーフタウン構想
日向市は、サーフィンを起点とした観光振興や移住促進に取り組んでいる。2016年12月に「リラックス・サーフタウン日向」プロジェクトを始動、その基本構想や整備方針を2017年11月に公表した。
温暖な気候で晴天日も多い日向市は、近年、若者たちにサーフィンスポットとして人気が高い。2006年に約8万人だったサーファー(サーフィン等利用客数)は、2015年には約23万人と、10年でほぼ3倍に増えている。2017年には世界ジュニアサーフィン選手権が日向市お倉ヶ浜海岸で開催、2020年東京オリンピックではサーフィンが追加種目に採用された。
こうした追い風を掴み、日向市の創生へと繋げるために、サーフタウンプロジェクトは立ち上がった。本プロジェクトでは、サーファーの受け入れ体制整備や、サーファーの市内・市外への周遊促進に取り組む。目標として、2019年にサーフィン等利用客数25万人、市内宿泊客数18万人(14年比19%増)を掲げている。また市全域の観光消費額は、2020年に42.6億円(15年比85%増)を目指す。
サーファーの誘客に向けては、日豊海岸のサーフスポットの整備(駐車場の拡張、ビーチハウス整備)やサーフタウンらしい景観づくり、WEBや動画などを使ったPRに取り組み、日向市のブランドを一層強化していく。
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