地方フォーラムで見えてきた、観光マーケティングの三大課題

各地で開催した地方フォーラムを通じ、それぞれの地域のDMO・観光産業から現場の声をヒアリング。全国のDMOで今、何が起きているのかを分析し、まとめた。「経営人材の不足」「マーケティング人材の不足」「自主財源確保の手法」で悩む回答が半数を超えた。この結果を、意外と見るか、当然と見るか?

大社 充 事業構想大学院大学 客員教授

観光立国を目指すわが国では、地域が自ら世界を相手に観光集客を図り、魅力ある地域づくりや経済活性化につなげる機運が高まっている。DMO推進機構と事業構想大学院大学は、2017年から、DMO関係者が一堂に会する機会として「DMOフォーラム」を開催してきた。

2017年2月に開催した第1回DMO全国フォーラムに続き、2017年10月からは大阪・熊本・沖縄・仙台・札幌の5カ所で地方フォーラムを開催。大阪は「求められるDMOの姿と地域連携・組織連携」、熊本は「地方の自立を目指すDMO・DMCと地域商社(食)」、沖縄は「増え続ける観光客の課題とそのマネジメント」、仙台は「DMOの誤解を解き、その概念と実際を学ぶ」、札幌は「観光地経営のKPI(経済効果)を考える」、というように、それぞれの都市ごとにテーマを設定し活発な議論が行われた。

事業構想大学院大学の客員教授を務める大社充氏は、第2回DMO全国フォーラムで、これらの地方フォーラムの結果を総括した。地域により直面している問題はバラエティに富む一方、共通の課題も見えてきた。

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