90億円超のファンド組成 大学からユニコーン企業を生み出せ

大学発ベンチャーの育成は、日本のイノベーションエコシステムの課題。どうすれば大学発ベンチャーは育つのか、大企業はどう支援をすべきか。東大発ベンチャーの雄、ユーグレナの出雲充社長が課題と対策を語った。

日本の大学発ベンチャー総数は1,851社と、この10年ほとんど増えていない。年間の新設社数も減少傾向にある(写真はイメージ)

出雲 充(ユーグレナ代表取締役社長)

大学発ベンチャーが少ない理由

「大学発ベンチャーには非常に大きなポテンシャルあります。47都道府県に大学発のホームランベンチャー、すなわち企業価値1,000億円超のユニコーン企業を創出し、大学から日本経済に5兆円の貢献をすることが私の夢です」とユーグレナの出雲充社長。

ユーグレナは、微細藻類ミドリムシ(ユーグレナ)の栄養価や付加価値に着目した出雲氏が、東京大学農学部の同窓の研究者らと2005年に設立した。ユーグレナの屋外大量培養技術を世界で初めて確立し、現在は食品・サプリメント事業に加えて燃料資源事業も展開している。2014年には東証1部上場を実現するなど、まさに大学発ベンチャーの成功事例と言えるだろう。

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