日本企業のベンチャー投資も旺盛 マレーシア発、有力ベンチャー

2010年以降、年率5%前後の高い経済成長率を維持しているマレーシア。政府による起業促進施策の効果もあり、FinTechやICTサービス、環境などの分野で、世界に羽ばたくベンチャーが多数登場している。

マレーシアの首都クアラルンプールの街並み

マレーシアのスタートアップエコシステムは、この数年でめざましい進化を遂げている。

2014年4月、マレーシア政府はバラク・オバマ米大統領(当時)とナジブ・ラザック首相の列席のもと、Malaysian Global Innovation & Creativity Centre(MaGIC)を立ち上げた。MaGICは起業家を育成し、マレーシアに新しい価値と経済ドライバーを創出することを目的とした組織だ。教育・コミュニティ・イベントなどのプログラムを政府機関、産業界、地域のステークホルダーと協力して提供し、起業家の"旅"をあらゆるステージで支援する。MaGICはまた、マレーシアをアジアへの玄関口として位置づけ、世界の起業家にアジアでビジネスを拡大するための支援を提供している。

社会起業家育成もMaGICにとって最重要テーマであり、2015年には『マレーシア社会的企業育成計画』をローンチした。これは3年間で1000社の社会的企業を生み出すことを掲げたロードマップで、社会課題解決型ビジネスを志す起業家の育成や、政府・企業・NGOのエコシステム形成に取り組んでいる。

2014年設立のベンチャー支援機関「MaGIC」

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