20代で1000億円企業をつくる クラシルが世界で勝てる理由

大学在学中の22歳で起業し、料理レシピ動画の『クラシル』で躍進。同サービスは2017年8月、アメリカの先発サービスを抜き、レシピ動画数で世界一になった。delyの堀江裕介CEOは「多くの企業が戦略を間違えている」と、自社の成長に自信を見せる。

堀江 裕介(dely 代表取締役 / CEO)

「20代で、(企業価値が)1000億円の企業をつくりたい」

真剣そのものの表情でそう語るのは、delyの代表取締役CEO、堀江裕介氏だ。現在25歳の堀江CEOは、2014年4月、慶應義塾大学在学中の22歳でdelyを立ち上げた。

そして2016年2月、料理レシピ動画の『kurashiru(クラシル)』をスタート。現在、動画再生回数は月間で1億7000万回、SNSのフォロワー数は230万人を超える。2017年8月にはアメリカの先発サービスを抜き、レシピ動画数世界一を達成した。

『クラシル』は、「20代で1000億円企業」という目標から逆算し、やるべき事業を考え抜いた結果、生み出されたサービスだ。

「仮に10年をかけて、100億円企業がつくれたとしても、僕にとってそれは成功ではない。3~5年で企業価値1000億円を達成するためには、市場の立ち上がりが早く、拡大が見込めて、海外も狙える事業でなければなりません。有望な成長分野として動画メディアを考え、そのうえで、どういったジャンルが良いかを考えていきました」

堀江CEOは、既存の1000億円企業をリストアップ。そして、どのジャンルならば勝てるのかを検討していった。メディアの領域で、企業価値1000億円の企業は多くはない。その一つが、料理レシピサイトのクックパッドだ。

『クラシル』は、1分動画で料理のレシピをわかりやすく紹介。1万本近い動画があり、多様なニーズに応える

料理レシピは、専属料理人が考案。「冷蔵庫の余りものからつくれる新しいレシピ動画」など、日常の中で使いやすいレシピを紹介する

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