13億人の胃袋を支える インドで成長する農業系スタートアップ

インドは6%超の経済成長が続き、2022年頃には人口が中国を抜き世界一になる。起業件数も大きく増えており、ITやサービス分野はもちろん、インド特有の課題に着目したスタートアップも多い。今回は、農業分野で成長する2社を紹介する。

インド最大の都市ムンバイの街並み

インドの起業環境

インドのスタートアップエコシステムは、今や世界トップ3位~5位の規模になっている。Microsoft、Target、Cisco、AxisBank、Brigade Groupなどの大企業が、インドで次々にスタートアップインキュベーターを立ち上げている。TejasNetworks(通信機器大手、2000年設立)、Flipkart(EC大手、2007年設立)、Snapdeal(EC大手、2011年設立)、Ola(配車アプリ、2011年設立)などのユニコーン企業が、若い起業家たちの目標だ。

インド政府は「Startup India」など起業促進に向けた施策を拡充している

政府は、起業促進キャンペーン「Startup India」の始動(2016年)、タックス・クレジットの導入、スタートアップからの政府調達の条件緩和など、スタートアップ支援のためのさまざまなプログラムを行ってきた。また、バンガロールへの『スタンフォード・イグナイト』(米国スタンフォード大学の起業支援プログラム)の誘致などで、起業家にグローバルな学習プラットフォームを提供している。

この国の最大の強みは、強靭で革新的かつリスクを恐れない起業家たちのスピリットだ。さまざまな制約・障壁をものともしないビジネスカルチャーを持ち、非常に起業家精神が旺盛である。従業員は勤勉かつ創造的で、流暢な英語を話し、海外のクライアントと良好な関係性を築き、新しい技術やトレンドをよく受け入れる。

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