社長は元ミュージシャン 海外進出を始めたC2Cマーケット「Creema」
ハンドメイド品を個人間で売買するCtoCマーケット市場が急成長している。その最大級のマーケットが「クリーマ(Creema)」。リアルイベントも盛況なほか、今年7月には海外進出にも着手した。
約7万人のクリエイターが出店し300万点のオリジナル商品が売買される、日本最大級のハンドメイド品マーケットプレイス「クリーマ(Creema)」。近年大きく市場を拡大しているCtoCマーケットの先駆け的存在だ。代表の丸林耕太郎氏は、「才能のある作り手、努力している作り手が生み出す優秀な作品が正当に評価される、新しい世界を創りたかった」と語る。
元ミュージシャンが創業
ハンドメイド品をネット上で売買
クリーマは、個人のクリエイターと消費者が、ハンドメイド作品をネット上で直接売買できる場として、2010年にサービスをスタートした。
当時、個人で作品を売買できるCtoCのマーケットプレイスは、唯一ヤフオクくらい。クリーマは、日本で初めてのハンドメイドに特化したECサイトとしてサービスを開始した。
クリーマを立ち上げた丸林社長は、学生時代、いちクリエイターとして音楽活動に没頭した経験を持つ。プロとして音楽活動を続けるうち、いくら才能があっても、努力をしても、評価されない音楽家がどれだけ多いかに気づいたという。
音楽だけではない。画家やデザイナーなど、クリエイターの友人の多くが、創作活動だけでは食べていけない状況にあった。
「音楽は大好きでしたが、それ以上に、クリエイターを取り巻くアンフェアな構造に興味を持ちました。モノづくりの世界において、いいアウトプットをする作り手がフェアに評価される状況を作りたい。そうでなければ、良いモノが生まれてこなくなると考えたんです」
そうした想いを胸に24歳で起業を決意。大学卒業後、大手ネット広告代理店で4年間修行し、数多くの新規事業立ち上げを経験したのち、2009年に起業した。
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