2016年7月号
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地域×デザイン まちを編みなおすプロジェクト

大浴場は銭湯、食堂は商店街 まちの「個性」でホテルをつくる

宮崎 晃吉(HAGISO 代表)

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東京の下町・谷中で、町内の遊休施設をリノベーションし、新しい賑わいを創出する試みが行われている。アパートを改修した宿泊施設と、町内の銭湯や飲食店といった資源をつなげ、まち全体をひとつのホテルとしてデザインしている。
文・鈴木紗栄 日本デザイン振興会

 

木造アパートを改修し、カフェやギャラリー、ショップの機能を入れた「HAGISO」。

現在、日本の各地で、その土地ならではの資源や価値に「デザイン」の力を掛け合わせることで、地域に新しい息吹を吹きこむ挑戦が行われている。デザインはものづくりだけではなく、課題を発見し、仕組みを再設計し、ひと・もの・ことを繋げることにとても有効だ。本連載では、地域×デザインの先進的な事例を、プロジェクトのキーパーソンへの取材を通して紹介していく。

多世代から愛される「HAGISO」

下町情緒あふれる東京・谷中の商店街の一角に建つ「HAGISO」。東京藝術大学を中心とした美学生達がアトリエ兼シェアハウスとして利用してきた築58年の木造アパート「萩荘」を改修した建物だ。中にはカフェ、ギャラリー、ショップ、設計事務所が入っている。

1階のギャラリーは、天井板を外した吹き抜け空間で窓からの自然光が明るく、カフェはランチタイムを過ごす人達で賑やか。階段の踊り場ではつがいの文鳥が仲睦まじく毛繕い。穏やかな時間が流れている。

このHAGISOを設計し、企画・運営までを行う宮崎晃吉さんも東京藝大出身の設計者だ。「2011年の東日本大震災の後、老朽化のため取り壊す予定のアパートでした」。解体の前にと大家さんにお願いして萩荘に集まるアーティスト達と開催したグループ展「ハギエンナーレ2012」が大盛況を博し、改めてこの場の価値が認められ計画は一転、改修へと至った。

残り67%

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