体験型路面電車「マグマやきいも電車」で、鹿児島の魅力を発信

「あなたとわくわくマグマシティ」を合言葉に、シティプロモーションを推進する鹿児島市。その一環である「マグマやきいも電車」が2024年2月に市内で3回目の運行を行い、市民や観光客から好評を博した。

マグマシティ×路面電車×焼き芋

人口減少が地域にとって大きな課題となるなか、鹿児島市ではブランドメッセージの「あなたとわくわく マグマシティ」を合言葉に、鹿児島に「住みたい」「訪れたい」「関わりたい」といった想いを抱く鹿児島ファンの拡大を目指し、シティプロモーションを進めてきた。取り組みの軸として、「①都市ブランディング」「②シビックプライドの醸成」「③関係人口の拡大・深化」という方向性を打ち出し、この3つが相乗効果で高まるような様々な施策を行っている。

マグマシティのシンボルマーク。
⿅児島市⺠を⾚い⽷、市外の⼈々を⻘い⽷に⾒⽴てた

「鹿児島市は、桜島という活火山を有し、豊かな自然・温泉・食などの恩恵があり、人も、まちも温かいところが魅力です。『マグマシティ』のフレーズは、この地と、人々の前向きな熱量を表しています。桜島の形のシンボルマークは、鹿児島市民(赤い糸)と市外の人々(青い糸)でできていて、共にわくわくする未来を紡いでいこうという想いが込められています」と鹿児島市広報戦略室室長の有満弓恵氏は語る。

そんな、鹿児島市のわくわくする魅力を高めるべく、2020年から開催されているプロジェクトが「マグマやきいも電車」(鹿児島市主催、アフロ&コー・南日本放送共同事業体企画運営)だ。車内で4種の焼き芋を食べ比べながら鹿児島市内を回遊できる体験型路面電車で、外観にはマグマシティのシンボルマークが赤と青のLEDで装飾されている。鹿児島県はサツマイモの生産量が全国一だが、「マグマシティ×路面電車×焼き芋」という独自素材の掛け合わせにより、同市ならではの体験を生み出した。

マグマシティをイメージしたLEDで光り輝く、特別装飾の路⾯電⾞「マグマやきいも電車」。
4種類のやきいもを運⾏コースに合わせて提供する

 

まち全体を巻き込み、盛り上げる

「マグマやきいも電車の初回はコロナ禍の2020年で、市民に鹿児島市の魅力を再確認してもらう形で始めました。2023年の2回目からは、市外からの応募も受け付け、3回目の2024年は直前申込枠を設けるなど、さらに市内外の方に参加していただきやすく工夫しました。2024年の当選倍率は約11倍、市外県外からもたくさんの応募がありました」

2024年はやきいも以外の地域資源を掛け合わせたコラボ電車を地元企業に公募。「マグマ桜島大根電車」「マグマ深海魚電車」「マグマミュージック電車」を運行した。

「マグマやきいも電車の運行期間中、市電沿線の飲食店などとコラボし、マグマを連想させる『マグマ飯』としてオリジナルメニューを考案し提供いただきました」

また、鹿児島中央駅と直結する「アミュプラザ鹿児島」の観覧車も赤と青のマグマシティカラーにライトアップされるなど、まち全体で企画を盛り上げる機運が高まっているようだ。

「鹿児島市は、これからも様々な取り組みの中で、市民や事業者、本市に関わるみなさんと一緒にまちの魅力を発掘し、磨き、発信していきます。鹿児島市の新たなファンも巻き込みながら、“わくわくする未来の鹿児島市”を共に紡いでいきたいです」

 

お問い合わせ

鹿児島市 総務局 市長室 広報戦略室
https://www.city.kagoshima.lg.jp/kouhousenryaku/citypromo/logo/logo.html

 

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