豆腐メーカーのやまみ 効率で他を圧倒、成熟市場でなお成長
広島県三原市発祥の大手豆腐メーカー、やまみ。生産設備の改良を続け、1ラインの時間当たり生産数は1万5000パックと業界でも圧倒的な生産能力を誇る。さらなる生産性向上を進め、6000億円程度と推定される国内の豆腐・豆腐関連製品市場におけるシェア10%の獲得を目指している。

山名 徹 (やまみ 代表取締役社長)
10年で売上高3倍
営業利益率は10%超に
健康志向の高まりから、高たんぱく低カロリーの食品として評価される豆腐の消費量は長年、安定的に推移している。ただ、事業者の内訳をみると、かつて多く存在したまちの豆腐店は後継者不足やスーパーの台頭により減少し、大手小売業者の要望を満たすことのできる大規模事業者への集約が加速度的に進行しつつある。やまみもそうした大手の一角を占める。
1975年に広島県三原市で創業した同社は、本社を置く三原市に加え、2012年には関西工場(滋賀県甲賀市)を設け中四国、関西の市場で存在感を高めてきた。そして、2019年には富士山麓工場(静岡県駿東郡)を新設し、関東市場の開拓にも力を入れている。
2019年に創業を開始した富士山麓工場。各工場に自動化を追求した製造設備を導入、改良を続ける
2016年にはJASDAQに上場(現在は東証スタンダード市場)を果たした。
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