世代を超えて愛される「歌のお兄さん」 坂田おさむの歌と仕事

昭和・平成・令和と時代を経て、変わらず良曲を子どもたちに届け続ける坂田おさむ。世代を超えて『歌のお兄さん』として愛され続ける坂田の活動が今、改めて評価されている。長年、ぶれずに自らの道を進む坂田の素顔には、仕事に向き合う姿勢はもちろん、生き方のヒントが隠されていた。

文・油井なおみ

 

坂田 おさむ(歌手、作詞家・作曲家)

人と比べても自分は変えられない
自分のできることに尽力すればいい

NHK教育の人気長寿番組『おかあさんといっしょ』で1985年から8年間にもわたり、“歌のお兄さん”を務めた坂田おさむ。以来、子どものために生み出した楽曲は1,500以上にも上り、小学校の音楽・道徳の教科書にも採用されている。2021年7月にはその功績が認められ、『日本童謡文化賞』を受賞した。

2021年7月に行われた日本童謡文化賞贈呈式にて。左は東京書籍(株)代表取締役社長・千石雅仁氏

「最初は驚きましたよ。僕は音楽大学出身ではないから、こういう賞には縁がないとずっと思っていたんです。賞をいただいたことで、自分がやってきたことは間違えてなかったんだとようやく思えました」

自分は正統派ではない。

明るい笑顔がトレードマークの坂田だが、そんな負い目を長年持ち続けていたのだという。

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