主食をイノベーションし、健康を当り前に「BASE FOOD」

「BASE FOOD」は26種のビタミンやミネラル、たんぱく質、食物繊維など身体に必要な栄養素がつまった完全栄養食。累計1,000万食を突破し、昨対売上食数3.7倍と急成長するフードテックだ。創業から次なるビジョンについて、ベースフードの創業者で代表取締役社長の橋本舜氏に聞いた。
文・矢島進二(日本デザイン振興会 常務理事)

 

橋本 舜(ベースフード 代表取締役社長)

橋本氏は東京大卒業後DeNAに入社、駐車場のシェアリングサービスや、自動運転などの新規事業を4年半担当後、退社し独立。「大学は教養学部でリベラルアーツが基本でしたので、分野を絞らず幅広い知識を学びました。今でもその傾向は変わってなく、特定分野にとらわれない新しい価値を生み出していくのがライフワークだと思っています。健康や食のバックボーンはなく、最初から起業を決めていた訳でもありません」と橋本氏は語り始めた。

自動運転事業を手掛けた際に、過疎地域での移動困難問題の他に、少子高齢化の時代において、健康寿命を延ばすことがいかに重要な社会課題であるかを感じたという。厚生労働省は社会保障負担を減らすために「健康日本21」などの施策を行い、予防の必要性をうたっている。

「予防は栄養・睡眠・運動の3つが重要ですが、栄養が最も難しいと思いました。DeNA時代、周囲に極度な寝不足の人は少なく、また、ジムに通って運動している人は多かったですが、食事に困る人は多くいました。当時の私もそうでしたが、単身一人暮らしの場合は、居酒屋や牛丼屋、ラーメン屋くらいしか1人で食事をするときの選択肢がなかったのです。家庭の場合も、共働き家庭が増えて、1食の品数は減っています」

そのためバランスよく栄養を摂ることが、予防に対し一番レバレッジが効き、日本の将来を良くすることだと思い、栄養摂取に関わる事業にコミットしよう考えたという。「また、健康にも格差があることを知りました。オーガニックや健康食品が多く出回るほど、健康志向の人は積極的にそれを摂りますが、健康意識がさほど高くない人はハンバーガーやラーメン、牛丼などを食べることが多く、栄養面の差は広がります。その時私は、後者が頻繁に食べているものは、主にパンと麺とコメ、いわゆる『主食』だということに気付きました。つまり『完璧な主食』があれば栄養問題は解決するはずだと思ったのです」

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