多様な地域人材が学ぶ 官民連携講座「地方創生講座 in 函館」

「地方創生カレッジ」はオンデマンド講座だけではなく、地域の多様な人材が集う官民連携講座も展開。そこでは、一過性の学びに留まらず参加者同士の新たな学びのコミュニティも生まれている。連携講座の企画に携わり、札幌国際大学で「地方創生カレッジ」を活用する池ノ上真一教授に話を聞いた。

対話を通した共創型で
地域を知り、地域で学ぶ

都市・地域計画や観光まちづくり、地域マネジメントを専門とする札幌国際大学の池ノ上真一教授は、常に「地域で学ぶ」姿勢を大切にしている。「地方創生は産官学で取り組む必要がありますが、その現場を垣間見ることで学生は大きな気付きが得られます」と語り、大学という枠にとらわれない教育のあり方を実践している。その1つが「地方創生カレッジ」の活用だ。

地方創生カレッジは、地方創生人材の育成に特化したeラーニング等のコンテンツを無料で提供する内閣府の補助事業で、各地方公共団体などが多様な人材を育成・確保できるようサポートする施策として、2016年に始まったものだ。

こうした動画コンテンツを授業に組み込む際、学生が各自で先に動画を見てから授業を行う「反転授業」に注目が集まっているが、池ノ上教授は授業の後に使うほうが効果的だと見ている。以前に「反転授業」スタイルを試行していた時期もあったが、それでは地方創生カレッジの内容を十分に吸収できない学生が多いことに気づいたという。

池ノ上 真一 札幌国際大学教授

「地方創生の現場で起こっていることは実に複雑です。状況をできるだけ正しく読み解くには、まちづくりの基本や地域の背景など、ある程度の知識が必要です」

そこで知識のインプット用には、池ノ上教授が解説した独自の動画を見てもらい、通常の授業では学生同士のディスカッションを通して共通認識を醸成する。そのうえで地方創生カレッジのプログラムを受講し、レポートにまとめることで、より深い理解が得られるのだという。

「知識のインプットは一人でもできますが、ディスカッションやワークショップを通して考えを深めるという学びは、人と一緒でなければできません。学生たちには、仲間と共に考える『共創力』をつけてほしいと考えています」

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