レグナテック 佐賀発、世界に通用する家具ブランドへの挑戦

洗練された家具デザインで、世界の多くのユーザーから支持されているレグナテック。二代目社長の樺島雄大氏は先代から継承後、高級路線や自社ブランド化を推進し、事業を大胆に変革してきた。海外向け家具ブランドの立ち上げなど、世界市場の開拓を進める同社の事業構想を聞いた。

樺島 雄大(レグナテック 代表取締役社長)

27歳で事業継承し先代とは全く異なる路線へ

国内で家具を製造する産地は、旭川(北海道)、静岡、飛騨(岐阜県)、府中(広島県)、徳島、大川(福岡県)が有名で六大産地ともいわれる。レグナテックは、大川に隣接する諸富(もろどみ/佐賀市)の家具メーカーだ。大川は室町時代から続く歴史ある産地だが、諸富は1955年に大川市との間に流れる筑後川に諸富・大川橋が開通したことを機に形成された、比較的新しい産地である。

レグナテックは、現社長の樺島雄大氏の父が1964年にマルニ木工として創業。元々、祖父は大川で家具づくりをしていたが、三男だった父は隣町の諸富で独立開業した。布団などを収納する夜具入れの製作から始め、量販店のチラシの目玉商品となるような家具を1日200~300本生産する、典型的な下請工場だったという。先代が現社長にバトンタッチしたのは50歳の時で、二代目となる樺島氏は当時27歳だった。

「初めから、先代とは全く違う路線で行こうと思っていました。高級路線や自社ブランド化など、今日の基本となっているコンセプトは当時から考え、実行してきました。欧米の主要展示会にはほとんど全てに出かけて行き、勉強しました」と樺島氏は語る。

平成に元号が変わるタイミングで、会社名もマルニ木工からレグナテックに変更した。

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